Memorial GALLERY


     2023.10.23

2022.10.23 森林鉄道乗車場
 NikonD5 AF-SNikkor300oF2.8ED ISO1250

ここ2年ほど参加していたクラブツーリズムの赤沢森林鉄道のボールドウィン撮影会。 定期のトロッコ列車の運行が終わった頃合いを見計らって、モーターカーの他小型DLに運材車・理髪車などのレア車両を運行し、 日没後はボールドウィン製1号蒸機を引き出してライトアップ撮影会をやるというなんともマニア心をくすぐる企画である。 バルブメインということで光線に左右される心配のない全天候型鉄ちゃんなのもありがたい。前年に引き続き、この年も9月以降の絶不調を脱するべく、秋の木曽路に車を走らせた。

昼過ぎに上松から山中に入った赤沢自然休養林のトロッコ乗り場に集合したメンバーは、K谷講師から今日のスケジュール等レクチャーを受けて思い思いの場所に散っていく。 関西-D.W先輩御一行と現地合流し、我々は定期のトロッコなどを撮りながら奥へ奥へと進んで、終点近くのハイライト呑曇渕の滝アングルでイベント列車を撮影した。 次はいよいよボールドウィンの撮影会。ただ、夜間撮影の前に実は美味しいイベントが仕込まれていた。

それは、DL推進ながら、蒸機+理髪車・運材車という往年の木曽森林鉄道を彷彿とさせる編成が乗降場構内を往復するというデモンストレーション! ボイラーには無火ではあるが煙も仕込まれているし、これをDLの見えない正面がちの角度で狙うと、そこはまさに半世紀前の林鉄ワールドである。 我々一行は、誰よりも早く300oタテでピッタリのポジションを確保し、運転開始を待った。やがて列車がゆっくりと後退して行く。視界から消えたところで「出発!」の声。 当然ドラフト音などは一切しないが、ファインダーには小さくても迫力満点のボールドウィンの勇姿が広がった。



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