Memorial GALLERY


 2023.08.18

2001.08.18 岩手川口−好摩 MamiyaM645SUPER SEKOR A200oF2.8APO RVP(+1)

さて、前回に引き続き、このコーナーは東北ネタで攻めようと思う。 22年前、大学4回生の夏は、盛岡地区のキハと485系「はつかり」をメインにスーパーカブのみちのく大遠征を企てた。 京都から石榑峠を越えて名古屋港に出て、19時発仙台行きの太平洋フェリーでバイクごと航送。翌日夕方に上陸し、夜通し4号線を走って盛岡を目指した。 仙台を出て早々雨に祟られ、合羽に身を包んでスロットルを握る。 もはや苦行以外の何物でもなく、途中小牛田で24時間営業のファミレスJoyfullを見つけ、お代わり自由のコーヒーで一夜を明かした。

こうして精魂尽き果てるように盛岡まで来たはいいが、初め数日は雲多めのパッとしない天気で、ひたすらロケハンだけで時間が過ぎた。 ようやく運気が向いてきたのはお盆を過ぎてからで、岩手山も姿を見せるようになってきた。 この日は岩手川口のオーバークロスで日中の「はつかり」を仕留め、夕方の列車を狙いにその南側のSカーブに場所を移した。 17時過ぎの淡い斜光線でも1/1000secが切れるよう、伝家の宝刀マミヤの白玉APO200oで構える。間もなく、長いコンテナ編成をうねらせて、ナナゴ重連が颯爽と姿を現した。

本格的に鉄を始めて四半世紀、夏は決まってその年を象徴する遠征の季節だった。この2001年は北東北、翌02年・03年は南九州…etc。 ○○年と言われたら、あぁ××に行った年ね!と記憶を辿るのが常になっていた。 ところがここ数年、7月末に妙に天気が良くて8月お盆は雨続きという異常気象が続いている。いや、これが2020年代のニューノーマルなのかも知れない。 お陰で週間予報を見ていると長期遠征などはとても無理で、山口線や伯備線にピンポイント出撃するのが関の山だった。 今年に至ってはえちトキの455系を日帰りで撮りに行って鉄は終了…。ま、時には鉄より大事なこともあると自分を納得させるしかなさそうである。



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