Memorial GALLERY


 2023.05.22

2016.05.22 金木−嘉瀬 PENTAX67 smcPENTAX165oF2.8 RVP50(+1)

エンジン不調か何かでしばらく動いていなかった津鉄名物、ロッド式DLのDD352がこの春ようやく復帰したと聞いた。 これでメロス付きとはいえ本職?のストーブ列車の他に春の桜臨、夏の立佞武多臨などへの登板も期待できるというものである。 恰好の掛け持ちネタだった五能・津軽のタラコキハは引退してしまったが、いまや数少ない東北の被写体として、これからも矍鑠と轍の音を響かせてもらいたいものである。

このときは、バラスト散布撮影ツアーのお誘いを受け、土曜の仕事上がりに新幹線で青森入り。関西-D.W先輩のレンタに拾っていただいて翌早朝から線路際に繰り出した。 朝一は五能のタラコを岩木山バックで頂戴し、日中はDL牽引のトムを追い掛け倒す。 沿線はちょうど田んぼに水を張ったばかりで、強風で波立ちながらも水面に機影を映して長閑に駆ける工事列車が実に絵になった。

午前最後のこの場所は、岩木山バックの定番撮影地。とはいえ、よく見ると手前ケーブルだし、季節がらそろそろ築堤の草が茂り始めて所々足回りが抜けなくなってきていた。 ケーブルが最も下がっていて、台車が見えて、かつバックの建物が隠せる立ち位置を探してこの場所に三脚をセット。水鏡を手前に配して構図を決めた。 間もなく、高度を上げた太陽を背負う角度でぶどう色のDLと黒い無蓋車がファインダーに登場。 フィルムゆえにコントラストが高く色を出すのが難しいが、どうにか岩木山と凸の組み合わせを1枚仕留めることができた。



Memorial GALLERYへ