Memorial GALLERY


 2023.01.22

2000.01.22 加太−中在家(信) OLYMPUSOM−1 ZUIKO100oF2.8 EBX

もう20年以上も前のこと、一時期に比べれば数を減らしつつあったとはいえ、まだまだ1月といえば各地の名社・名刹に向けて初詣臨が数多く設定されていた。 関東では専用マークを掲げたDDが上州の空っ風をものともせず12系を従える高尾臨や運が良ければロクイチ・パックがジョイフルトレインの先頭に立つ成田臨、 西日本では岡山の虎の子ロクヨン9号機が伯備線を縦断する大社臨が人気を集め、翌月発売の鉄道誌のニュースコーナーを飾るのが恒例だった。

そんな中、ちょっと地味ながら関西鉄ちゃんにとっては身近だったのが伊勢臨だった。DD51がワカ座もしくはサワ座を牽いて紀勢〜参宮線に入線。 この日もワカ座が伊勢市まで入ると聞いてコサカミ氏と紀伊半島を目指した。その行き掛けに加太に立ち寄りハスキーを据える。 ●ヤ情誌を見ると、今日は向日町+金沢のキハ58・28×8連による伊勢神宮への団臨もあるとのこと。金沢車は白と黄色の地域色だろうが、堂々8連の長編成は今時珍しい。 山間部ということで天気はイマイチだが、モノは試しで撮ってみることにした。

カマ牽引の客レに人気が集中し気動車は影が薄かった当時、こんな地味なネタに人が集まるわけもなくいつものお立ち台を独占。 天気は期待できないし露出も厳しいため、実効感度の高いEBXを入れたサブ機OM−1一丁で峠を下る混色8連を撮影。 この時はまぁ撮っただけ…と特に手応えもなかったが、後日現像から上がったポジを見ると明るめの色調のフィルムのお蔭もあり、 水墨画のような背景にカラフルなキハが思った以上に映えていた。



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