Memorial GALLERY


     2023.01.12

2015.01.12 西畑−総元
 NikonF5 AF-SNikkor300oF2.8ED×1.4 RVP100

いすみのキハ28が定期的な週末運用から退いたのを機に、過去のポジファイルを漁ってみた。金沢から房総の地にやって来たのが2013年。 翌年には相棒キハ52がタラコに塗り替わったが、それと同時にやる気のあった鳥塚社長の下で運転本数が最大2往復半まで拡大し、1日の撮影チャンスが大幅に広がった。 朱色5号1色塗りの気動車はもともと嫌いではないし、朝夕の光線でも狙えるようになった!ときたら、千葉県民としては行くなという方が無理な話で、 この頃から上総の里に足を運ぶ機会が一気に増え、カット数も増加した。

2014〜15シーズンの年末年始は、キハ28の検査に伴うタラコ52の単行運転というネタもあり、遠征はしないで地元を攻めて過ごした。年が明けるとニッパが復活。 マーク無し至上主義の私は、祝日の成人の日に再度出撃を試みた。冬場の関東は悩むこともないほどよく晴れるのだが、南関東、ちょうどこの千葉県南部辺りは意外に鬼門である。 日本海側に雪を降らせ上越国境で水分を全て落としてきたはずの冷たい北風が、東京湾上空で再び水分補給して雲が発生するのだという。 そしてまた、その雲の発生するタイミングが程よく昼頃とキハのタイミングと重なるのである。

西畑−総元の正安寺のストレートも、これまで何度か寒気雲にやられて痛い目に遭っていた。この日はようやく心配御無用の好条件。 満を持して、サンニッパにテレコンでうねる線路を圧縮する絵を狙う。昨今と違って周囲に鉄ちゃんは数人のみ。和気藹々と歓談するうち踏切が鳴る。 懐かしいエンジンの音が響いてくると、在りし日のローカル線の残像がファインダーに広がった。やはり我々世代には、キハ58系列は「看板無しが正義!」である。



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