Memorial GALLERY


 2022.08.10

2006.08.09 茂内−大館 PENTAX67 smcPENTAX400oF4ED RVP50(+1)

2020年代に入って気候変動が一段先のフェーズに進んだように見える。 以前は7月末辺りに梅雨明け10日の晴れが続き、8月もお盆過ぎまでは基本晴れベース、下旬になると台風がやって来て9月の秋雨シーズンを迎える…といったパターンだった。 確かに平成の米騒動と騒がれた1993年や、梅雨が明けなかった2003年、09年などおかしな年もあったものの、概ねお盆時期の遠征はそれなりの成果を上げていた。 ところが、昨年・今年と7月半ば過ぎから晴れが続いた割に、8月お盆時期は見事なまでに雨・雨・雨…。昨年はDE重連「やまぐち号」が運転打ち切りなど大被害に遭った。 そして今年も「DLやまぐち号」は呪詛を掛けられているようで、DE2日目の本門前こそ晴れたようだが、今後の悲惨な週間予報に意気消沈を余儀なくされている。

仕方がないので、今回は16年前のDL重連をご紹介(遠征していたため1日遅れなのはご愛敬ということで…)。 この年は青森からフェリーで渡道して道南ブルトレをやろうと、連休初日に終夜運転で北東北まで移動していた。 当時の岩手・秋田エリアは、行き掛けの駄賃というには勿体なさ過ぎる程の被写体の宝庫で、 「あけぼの」「日本海」に山田線・花輪線の国鉄色キハ、そして渋いところでは小坂精練の濃硫酸輸送もあった。

土日ウヤでなかなか撮れない小坂のタキがこの日は運転されていると聞き、早速沿線に繰り出す。危険物を運ぶだけに列車はゆっくり慎重に進む。 小坂を出たところの峠越えで1発目をやってから茂内に追っ掛け、さらに普通に走って旧雪沢温泉跡で10分近く先行した。 深い森から顔を出すところをアウトカーブからペンタ400で狙おう。三脚を立てて構図を整え、念入りにピントをセット。 間もなく迫力のディーゼルサウンドとともに深紅のDD重連がファインダーに姿を現した。



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