Memorial GALLERY


 2022.06.24

2015.06.24 小谷松−大多喜 NikonD800 SEKOR A200oF2.8APO ISO200

毎年稼働率が低下するため、出すべきネタに乏しい梅雨時の当コーナー。今回は陳腐な定番構図ながら、引退が発表 されたということでいすみのキハ28で行こうと思う。この日は久々の梅雨の中休み。あの頃は、6月になると日曜ごとに 学校説明会に駆り出され、週6日72時間労働当たり前の日々を送っていた。72時間ぶりの完全OFFに晴れ予報ときた ら、近場でいいからどこかに行かねば気が済まぬ。折しも社長の大サービスで水曜も走るようになっていたいすみのレス トラン列車に狙いを定めて、房総半島に車を走らせた。

タラコ52が先頭の往路は、久我原の築堤インカーブで青々とした田んぼを入れて迎え撃った。 さて、返しは?しばし悩ん で、せっかく看板無しなのだからと小谷松−大多喜の定番押元踏切で構えることにする。夏場の15時台、程よく北東方 向から陽が射す今の時期なら完全順光でキハ28の顔を捉えられるはずだ。500oの面タテは以前に押さえたので、今日 は手堅く200oヨコで。間もなくやって来た列車を普通に撮ったが、振り返ってみるとバックの3本電柱や遠景の電波塔 の処理もイマイチだし、何より構図が手堅過ぎてツマラない。今思えば300ヨコくらいでパツパツに撮れば良かった…と やや悔いの残る1枚となった。

古くは祖父の墓参りの時に家族で乗った急行「丹後」、中学時代に18きっぷデビューを果たし祖母の家に行く途上に経 由した中国山地のローカル線、高校生で北海道に初上陸して訪問した“最後のローカル線”深名線…青春時代からの 顔馴染みが鉄路の上から姿を消すまで、あと半年もない。いすみでの10年間の勇姿を堪能させてもらった一愛好者とし て、最後の日まで無事の活躍を祈るばかりである。



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