Memorial GALLERY


 2022.05.08

2015.05.08 船岡−日吉 PENTAX67 smcPENTAX300oF4ED RVP(+1)

「やくも」の381系の原色復活で伯備線が熱くなっている。かく言う私も連休で初参戦してきたが、スジがイマイチ、順光側が貫通・強化スカートの変顔先頭車、 沿線が山深いようでいて意外に家や高圧鉄塔が多く撮影地に乏しい…と三重苦に悩まされた。 そして7年前までを知る“オジサン”世代は思うのである。「北近畿エリアは楽しかった…」と。

元をただせば、由緒正しい振り子特急381系は「しなの」「くろしお」「やくも」の3系統だった。 だが、JR化早々に塗装変更やパノラマ車の登場、後継車への置換えで、2000年頃にはオリジナルの姿はほとんど見られなくなっていた。 私も臨時の「くろしお」や「しなの」に辛うじて間に合ったくらいで、「やくも」に関しては気付いたら色が変わっていて被写体の選択肢にすら入らなかった。 そんな中、北近畿エリアの183系置換えのために日根野の381系が原色に戻されて福知山にやって来たのは予想外の朗報だった。 山あり里ありの景色の中を1日何往復も国鉄特急色が行き来する。そんな魅力に駆られ、以来福知山線や山陰京都口に折を見ては通うようになった。

この日はG.W.最終日。終夜運転で滋賀に帰るコサカミ氏の車に便乗させてもらい、朝から保津峡の唐櫃越え俯瞰に登った。 午後は前から気になっていた船岡−日吉のSカーブ俯瞰を探訪。昔の団臨写真ではDD牽引のジョイトレが行くシーンをよく見たが、あれから約30年経って自然に還っている公算が高い。 それでも立ち位置と思しき丘を彷徨うと、高度は低いが木々の切れ間から線路が見渡せる場所に辿り着いた。次は「はしだて7号」の番である。 間もなく、伝統のカラーリングを纏った特急が眩い新緑の中を身をくねらせてやって来た。



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