2022.04.23 |
2005.04.23 要田−三春 PENTAX67 smcPENTAX400oF4ED RVP(+1)
|
先日の「陽春磐越東西線号」で賑わった磐越東線だが、2000年代初頭には毎年4月下旬に旧客を使った「あぶくま新緑号」が運転されていた。
DD51 842、高崎の茶釜DE10 1705、郡山のDE10 1651と年ごとに受け持ちのカマを変えながら、恒例のイベント列車は春浅い磐城路をのんびり駆けた。
大型のヘッドマークに閉口しながらも、非電化山岳路線のDL+旧客ということで、私も気付けば3年連続出撃の皆勤賞。
不思議と毎年天気にも恵まれ、5月の連休の前哨戦として美味しい思いをさせてもらっていた。
3シーズン目の2005年は朱いDE牽引ということで気合が入っていた。客車も「すずらん」ロケ以来しつこく残っていた赤帯が消えて、かつての編成美が復活! ただ、冬の寒さが厳しかったせいか例年に比べ季節の進みが遅く、前年は薄っすら新緑だったのに今季は沿線一体未だ冬枯れ模様である。 やるなら列車重視でペンタ400で抜こうと、1発目のアングル要田−三春のオーバークロスに早々に機材をセットした。 集まって来るのはだいたい勝手を知った歴戦の猛者が中心で、本番までには整然と隊列が形成された。やがて本番、2エンド前のDEを首カックンの位置で切り取った。 あれから17年、この前の「東西線号」では木々が成長して立ち位置が狭まっていたうえに、手軽に撮れるデジの普及の弊害で、この場所も有象無象も含めていわゆる“撮り鉄”が大集合。 通過直前には道路橋の欄干の外側にしがみついて撮ろうとする者まで現れた。 さすがに最前列から「邪魔!」「危ねぇだろ!」の声が飛ぶが、当の本人は「うるせぇ関係ねぇだろ!」と逆ギレする始末。 邪魔と言われるからには先客の構図に干渉しているわけで、関係は大ありであろう。 歳の頃中学〜高校生と思われるが、一体どういう育てられ方をしたのか親の顔を見てみたいものである。 この一件で暗澹たる気持ちになったうえ、本番はDEがボンネットの点検蓋を閉め忘れたままやって来るという大失態で、一同ガッカリ肩を落としたのであった…。 |
Memorial GALLERYへ |