Memorial GALLERY


    2022.04.11

2021.04.11 大平台−上大平台(信)
 NikonD5 AF-SNikkor300oF2.8VR ISO200

何でもかんでも地球温暖化のせいにするのもどうかと思うが、気象予報士よりウルさい鉄ちゃん暦に照らすと、この10年で明らかに春先の季節の進行は早まったように見える。 2010年代初頭は都心の桜が4月上旬、関東でいえば小湊・いすみなどの桜が1週間遅れで10日前後に見頃となり、 半ばあたりで北関東から南東北へと桜前線が北上していくのが例年のパターンだった。 だからこそ4月中旬の桜臨をみんな船岡城址から狙っていたのである。ところが、去年は新年度を待たずに太平洋・瀬戸内側は満開となった。 さらに今年は咲くのが早かっただけではなく、北も南も里も山も同時に満開。もはや桜前線の北上という概念が失われたのではないかと心配になってくる。

さて、桜が早いということは新緑も早い。そろそろ箱根の山も花が見頃かと登山電車撮影に訪れると、大平台界隈はすっかり若葉の色に包まれていた。 ま、例年撮ろう撮ろうと思いながら行きそびれていた新緑の箱根登山がものにできると考えればありがたい。10時台のスジを上の湯温泉踏切で待ち構えた。 だがせっかくの正面撃ちは、何も考えない手持ち鉄が切り位置脇の大日向踏切に直前乱入して台無しに…。周囲が見えない人間に何を言っても始まらない。 返しの後追いでやり直しとなった。

それから30分余り、上大平台(信)に降りて来る旧型の屋根が見えた。しばしの停車の後ベルニナと交換してモハ104を先頭に急勾配を下って来る。 今度こそ画面内に変な鉄はいない。動体予測でピンを追いながらシャッターを切った。 運転台がすっからかんなのはいただけないが、どのみち日中前照灯オフの登山電車なら不自然ではない…かな?



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