2022.03.29 |
2003.03.29 西人吉−渡 PENTAX67 smcPENTAX300oF4ED RVP(+1)
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3月末は、年度替わりの僅かな休みを利用して九州に出掛けることが多かった。本州より一足早く菜の花が満開、年によっては桜も見頃を迎え、そんな景色の
中をご当地ならではの車両が駆け抜ける。この10年ほどの間だと、日豊本線杵築の鉄橋で菜の花を絡めてED76の貨物を、長崎旧線東園の古川桜並木でキハ66
・67を堪能したのが記憶に鮮明である。こうして南国で少し早い春を満喫してリフレッシュし、新年度に備えるのが常だった。
今から19年前、社会人2年目だったこの春は、肥薩線の名所西人吉の桜並木に急行「くまがわ」を追った。色はご当地カラーの青一色なれど、急行幕に堂々円 形マークを引っ提げて風光明媚な球磨川沿いを行く優等列車は、リバイバルブーム前夜の当時としては第一級の被写体といっても過言ではなかった。深夜の岡 山駅でコサカミ氏の車に合流し、深夜の山陽道〜九州道を走り抜けて翌朝7時に無事西人吉着。リサーチ通り桜は満開!ちょうど朝日が射し込み始めたお立ち 台に三脚を立て、本命の前走りでやって来た単行のキハ40にシャッターを切った。 今年も年度の終わりを迎え旅程を立てようと思ったが、よく考えると日豊貨物はスジが激減、キハ66・67も引退し、魅惑の銀ガマも神出鬼没で捕まえるのは難 しい。ならば風景重視で…と言っても桜咲くはずの肥薩線はこの川線、大畑ループの山線ともども災害運休中。おまけに全国的に曇天続きで、例年のような周 期的な移動性高気圧は来る気配もない。2021年度の禊を済ますのも簡単ではないようである。 |
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