Memorial GALLERY


 2022.03.08

1998.03.08 西金−下小川 OLYMPUSOM−1 ZUIKO50oF1.4 RDPU

3月の声を聞くと、そろそろ国公立大学の合格発表の季節。今から24年前の私も、ドキドキしながら知らせを待っていた。が、センターの数学でコケてしまったため 2次試験での一発逆転に全てを賭けるというハイリスクな勝負は凶と出て、2年連続桜散る。K合塾の模試では合格可能性80%のA判定3連発だったのに…センター 試験恐るべし。1日ガックリ肩を落とし、翌日は18きっぷで日帰り傷心旅行に出掛けた。

行き先は、水郡線の「SL奥久慈号」。つくば万博の時のC56以来の蒸機運転ということで、きっと沿線は大賑わいだろう。ウ●情誌の撮影地ガイドで事前にリサーチ をかけ、列車名通り久慈川の清流が入る場所ということで西金−下小川の鉄橋に向かった。免許も持たない18歳の時分のこと、移動手段は列車と徒歩のみ。現地に着い たら本番まで腰を据えて待つのみである。 それにしても、順光・お手軽で水郡線らしいといえばらしいのだが、編成も入らないやや後追い気味のサイド構図。よくこん な渋い撮り方をチョイスしたものだと思う。だが、今になって振り返るとこの勝負は吉と出た。C58 363のマークは写らず、手前に流れ気味ではあるがグレーの煙が程 よく背後にたなびいた。連写の効かない一発撮りながら切り位置ではドレーンのオマケつき。清流に響く汽笛を心地よく見送った。

この撮影から約四半世紀が経った。今年も間もなく国公立大学の結果が出揃う。私はといえば、立場こそ受験生から教員に変わったとはいえいまだ受験の最前線。手塩 にかけて育てた生徒たちの結果をドキドキしながら待っている。



Memorial GALLERYへ