Memorial GALLERY


 2021.11.23

2014.11.23 甲斐大和−勝沼ぶどう郷 NikonD800 AFNikkor50oF1.4D ISO200

例年、11月下旬になると関東一円も紅葉の見頃を迎える。この年は、スカ色115系もいよいよ引退…と囁かれていたので帰路の渋滞も恐れず中央東線を 集中的に攻めていた。朝一は四方津の段違い鉄橋を登山道の上り口から狙い、その後は山道を歩いて上段のチラリズム俯瞰、そこから転がるように下山し て、甲斐大和の俯瞰にやって来た。元々山スカに思い入れがあったこともあり、この場所はロクヨン0番台の貨物があった頃から幾度か訪れているが、毎 度外れない紅葉の美しさには目を見張るものがある。今年もおそらく今日がピークだろう。錦秋の山肌を広めに入れて、ペンタ90oの隣に50oを付けたD 800をセットした。

さすがに主役の去就が話題になっているだけに、立ち位置にはずらりと同好の士が並んでいた。雲一つないド快晴の下14時過ぎのスジでクリームと紺の ツートンカラーがゆっくりとファインダーを横切っていく。確かな手応えに満悦至極。と、隣の鉄ちゃんからオイシイ情報を頂戴した。次のスジはC1 編成で来るとのこと。長野総合で唯一スカ色を纏ったリバイバル的な編成である。本来は長野色が来るはずの列車だったわけで、これは僥倖なり!間も なく、モーター音が響き、C1編成が現れる。塗り立てのきれいなツートンにJRマーク無しの姿が神々しい。晩秋のベタエロ光線で最後の勇姿を見送 ることができた。

この日から1月も経たないうちに豊田の山スカは引退、さらに翌年10月をもって長野総合からも115系が姿を消した。今やかつての“中電”エリアはどこも かしこも薄っぺらい弁当箱のような銀色電車の天下である。いつでもどこでもお気軽お手軽に見ることができたのが通勤型・近郊型のウリだったのに、現 在ではしな鉄や新潟地区まで行かないと馴染みの顔には会えなくなった。これが令和の世というヤツなのか。この写真を見返して、あらためて時の流れを 痛感したのであった。



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