Memorial GALLERY


 2021.08.12

2009.08.12 上総湊−竹岡 PENTAX67 smcPENTAX400oF4ED RVP50(+1)

コロナ蔓延もどこ吹く風でお粗末極まりない“バブル方式”とやらでオリンピックなど強硬開催したせいで、1都3県はじめ各地で感染大爆発。 そのくせ大会が終わると一転、国民には「帰省を自粛せよ」とは聞いて呆れる。そりゃあ「中止の考えはない。 強い警戒感を持って帰省に臨む」とか「コロナに打ち勝った証として帰省する」などとネット界隈で大喜利が盛り上がるわけである。 かく言う私も安心安全な「DLやまぐち号」祭りに向けて全力で取り組むつもりだった。しかし、今年ほど天気に恵まれない8月も珍しい。 向こう10日間ズラリと並んだ傘マークを見せつけられて、政府の方針ではなく気象庁の勧告に従ってStay Homeを選択せざるを得なくなったのであった。

振り返るに、お盆前後でここまで全国雨続き…というのはちょっと記憶にない。 敢えて言えば、梅雨が明けなかった2003年や太平洋高気圧の張り出しが弱かった2009年などは確かに晴れの日が少なかった。 それぞれ西鹿児島行き「なは」、485系「雷鳥」のラストシーズンだっただけに苦労した覚えがある。 だが、それでも1〜2日はチャンスがあり、上田浦俯瞰や鵜川の大S字は執念でXをものにすることができた。 ところが、今年は完膚なきまでに大惨敗のご宣託。山口線は言うに及ばず、カメラを握ることすらままならないこの夏休みである。

さて、今回はそんな雨にやられた2009年の夏から内房線113系の1カット。この日は気まぐれに突発のバリ晴れ。朝起きて青空に陽が高く輝いていてはもう手遅れである。 近場で撮りたいものをリサーチし、上総湊の鉄橋にスカ色を狙いに行った。館山道延伸で、現地までわずか1時間半。夏場のメインは午後遅くの海側からのアングルである。 数ヵ所ある立ち位置のうち、15時台の列車は丘の中腹からの鉄橋俯瞰に三脚を立てた。現在と違って、100km圏内にもまだ被写体が残されていたのが幸いだった。



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