Memorial GALLERY


 2021.04.22

2018.04.22 渋沢−新松田 NikonD5 AF-SNikkor70-200oF2.8E FL ISO200

最後のロマンスカーらしいロマンスカーLSEの引退が間近に迫ったこの年は、 桜・新緑シーズンに総力を挙げて小田急詣でを繰り返した。 今年同様開花の早い年で、3月末には座間の桜並木が満開になった。しかし、定番立ち位置を5時間も前からキープするも、メインのスジは普通電車に被られ見事に撃沈…。 翌週からは若葉の芽吹きに期待して渋沢−新松田に展開した。 チェックメイトゴルフ場の山からの大俯瞰では、濃淡のグリーンに染まった山肌と所々に咲き誇る山の中を行くロマンスカラーが実に美しかった。

4月も下旬になると、沿線には薄紫の藤の花が目立つようになる。これはいよいよ“あの場所”を仕留めるタイミングではないか!? 約束などせずとも毎度現地で遭遇する身内の達人諸氏と示し合わせて山に入った。 昨秋の台風のせいか崩落しかかった難所を越えて斜面を上がると、木々の切れ間からアウトカーブを見下ろせるポイントに出た。 前年の紅葉シーズンから幾度か訪れてはいたが、手前の影落ちが目立っていたため、陽が高くなり右下のボケ木にも若葉が芽生える頃合いを見計らっていた。 結果、今日は構図の中にまんべんなく陽が当たるだけでなく、右下の木々にはところどころ藤の花まで咲くオマケ付き!気合いを入れて構図を調整した。

前走りの普電は幾らでもある。デジの強みでバンバン試し撮りをして編成長を確認。だいたい普通車7両分でロマンスカーフル編成と同等の長さである。 最後尾が鉄橋に乗るくらいでピタリのはずだ。11時半少し前、遠方からバーミリオン・オレンジの展望車が顔を出した。 眩いばかりの緑の中を、タタン・タタン・タタン…と独特の連接サウンドを響かせて名優が駆けてゆく。やはりロマンスカーはこうでなければ! 展望付きの連接車体こそがその証。我々はモニター画像に深くうなずき合って山を下り、以来GSEには食指を動かさず、この場所には全く近づいていない。 噂によると先年の大雨で崩れかけていたアプローチが完全に崩壊したという。LSEとともにこのアングルも過去帳に入ってしまったようである。



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