2021.03.28 |
2016.03.28 杵築−大神 PENTAX67 smcPENTAX75oF2.8AL RVP50(+1)
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お彼岸過ぎに終業式を終えると、学校業界は世間様より一足早く年度を終える。
その後も新年度準備や部活などやらねばならぬこともないではないが、授業が立て込んでいる平常時には取れなかった有休を入れて小遠征を企てるくらいの余裕はできてくる。
この年は受験学年に上がる直前、勝負の前の景気づけに九州へ飛んだ。狙いは肥薩おれんじ鉄道袋−米ノ津の桜を絡めたパイチ貨物か、日豊本線延岡までのナナロク貨物か…。
天気とカマ運用を見ながら深夜の北九州空港に降り立ったのであった。
銀パイチの運用と黄砂で赤みを帯びた月を見て、肥薩おれんじは却下。レンタカーを大分・宮崎方向に走らせた。終夜運転でハンドルを握り、翌朝は日向長居のストレートで4071レを迎撃。 往路の航空券代をペイする1枚を手にして一安心、昼の貨物までしばし仮眠を貪ることにした。が、のん気に寝てばかりはいられなかった。 ふと某掲示板をチェックすると、今日は西大分返しの臨貨が設定されているらしい。 一気に雲が湧いてきた北側の築堤で4085レに完敗を喫すると、すぐさま夕方の臨貨の返しを狙うべく杵築の築堤に向けて“大返し”をかけた。 途中バイパスを経由しながら北上を続け、16時前に通い慣れた大鉄橋の袂に着いた。築堤の菜の花は満開。そしてその下にも一面黄色の菜の花畑が広がっていた。 これはもう最高のコンディション! 本番前の前菜としてソニックを3発仕留め、重低音を響かせてやって来た主役のナナロク臨貨もバッチリ頂戴した。 だが、九州の春の日の入りは遅い。時刻表を見ると、次は普電が来るようだ。短編成用に標準レンズに付け替えて構図を微調整。間もなくファインダーには白い415系が姿を現した。 当時は軽い気持ちでシャッターを切ったが、今やコイツも風前の灯火の国鉄近郊型スタイルの名車両。ついでとはいえ最高条件で撮影しておいたのは正解だった。 |
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