Memorial GALLERY
2020.12.31
2017.12.31 北二礦−南 NikonD850 AF-SNikkor85oF1.8G ISO200
例年なら今頃はもう旅の空、北京空港至近の定宿にツアーメンバーが集合し円卓を囲んで前夜祭と洒落込んでいるはずであった。 そして翌日には国内線で哈密 に飛び、午後には炭鉱で煙を上げる建設型の雄姿を目にすることができるはずであった。しかしこの状況下、新疆訪問どころか日本からの出国すら叶わぬとあ らば、この年末年始は一体どうすればよいのやら…。国内に目を向けると何やら津和野界隈がきな臭いことになっているようだが、君子危うきに近寄らず。あ まり注目を浴びていない近場の被写体をちょいちょい撮るくらいが関の山になりそうである。
この年は私にとって2度目の三道嶺ツアー。12月30日に羽田を出発し、31日の午後に現地に入った。年内を無事故で恙なく終わらせるため、大晦日は夕刻早々 に列車は運転を終えてしまう。従ってこの日は名物の機関車の大噴火はなし。珍しく北線で1往復列車があるというので、そちらをメインに据えることとなっ た。露天掘りの谷底を走るいつもの路線と違い、東剥離と北二礦を結ぶ北線は、ひたすら荒野の中を一直線に線路が伸びる。背後には空気が澄んでいれば天山 山脈が横たわるが、如何せん高圧鉄塔が目立ちすぎて絵づくりが難しい。今日は山が見えない分、鉄塔を如何に目立たせないかを考えなければ…と右往左往す るうちに、荷を後押ししながら建設型が登場。ただ、悩むほどのことはなかった。今にも止まりそうなスピードでゆっくりゆっくり進む機関車からは、真上に 向けて白煙が盛大に吐き出される。ちょっと広めの85oで、青い空と白い煙のコントラストを切り取った。
今年は夏のドイツ再訪も頓挫して、ここ数年勢いがついていた海外鉄活動はすっかり休止状態。こうなったら浮いた資金を頭金に城を構えるか!“Stay home” が叫ばれる中、生活水準向上を目指してマンションを購入した。これで吾輩もついに一国一城の主となったとなったわけである。まぁ殿しかいない城なのが大 きな問題ではあるのだが(汗)。
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