Memorial GALLERY


    2020.10.14

2015.10.14 保津峡−馬堀
 PENTAX67 smcPENTAX200oF4 RVP(+1)

コロナ禍で出撃回数が激減したこと、中1担任となり日本史メインの中学歴史を教えなければならなくなったこと、友だちの戦国歴女からあれこれ刺激を受けた ことなどが相まって、今年は日曜20時はテレビ前に座して「麒麟が来る」を視聴するのがルーティンになっている。戦国歴女曰く、明智光秀や石田三成は勝者に よってあまりに貶められて描かれることが多く、だからこそ大河などで通り一遍の負の解釈と異なる正の側面に光を当てて欲しいとのこと。確かに記録に残って いない信長臣従前をあれだけ坂本龍馬ばりの折衝役として描いたのだから、今後も丹波亀山における善政など従来から評価されてきた点も詳細に描かれていくこ とだろう。それなのに、ずっといい人キャラで通してきた“十兵衛殿”が、どうやって慕う帰蝶様と期待を寄せる信長公に本能寺で襲い掛かるに至るのか…史実 としての結末がわかっているだけに、そのギャップの描写が楽しみである。

さて、今回のMemorial Galleryは、そんな光秀ゆかりの唐櫃越えからの俯瞰アングルである。夜行バスで京都に乗り込み山陰線で馬堀へ。町外れの宝泉寺の裏 手から、光秀軍が本能寺を襲撃する際に通ったという唐櫃越えのルートに入る。観光地として整備が進みつつあるとはいえ、急斜面の直登はまるで腿上げ昇降運 動の如くである。マウンテンダックスの大型ザックにバケペン2台とレンズフルセット+D800そしてハスキー4段という重装備で登るとさすがに息が切れた。

立ち位置からは保津川を跨ぐ2本の橋梁が見渡せる。定番は真横で4連がピタリと載る京都方の鉄橋を昼のスジで撮るのだが、たった4連の381系は個人的にはど うにも座りが悪い。ならば橋の東方が影になっている朝一の「はしだて6号」でトンネル飛び出し風に撮ってしまうのが「吉」。上り線を走る後追い写真なのが わかりにくいように、広めのペンタ200oで構図を整えレリーズを握る。8時48分、列車がトンネルから飛び出してきた。最後尾が山から抜けるタイミングに合わ せてシャッターを切る。右後に微妙なマンダ〜ラが残ったが、泣いても笑ってもこれがラストチャンス、少しくらいはお目こぼししていただこう(笑)



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