Memorial GALLERY
2020.08.13
2005.08.13 銭函−張碓(臨) PENTAX67 smcPENTAX165oF2.8 RVP50(+1)
コロナ禍に加えて猛烈な梅雨前線に見舞われた2020年。 4月の入学式は準備万端整えたものの空振りに終わり、休校期間中は授業動画作成やZoomでのホームルームなど に忙殺され、6月に通常業務が再開したとはいえ期末試験は7月末までずれ込んで、8月6日が終業式と異例づくめの実に長い1学期だった。 さらに、熊本の豪雨は言 うに及ばず、東京も7月から8月上旬までほとんど毎日雨模様という異常に激しく長い梅雨のために季節の感覚がすっかり麻痺して、気付けば広島・長崎の原爆の日も 日航ジャンボ墜落の日も過ぎてしまっていた。 いわゆる夏休み期間は例年の約半分の20日余り。幸いお盆前後の“大人の”(=社会人的な意味の)夏休みは例年通りだが、 Go toなんだか自粛なんだかよくわからない状況下でどうやって過ごすべきか、思案に暮れるところである。
さて、今から15年前は予備校の夏期講習と教員免許取得のスクーリングが重なって、短い夏休みに弾丸ツアーを敢行した。 前年入手したばかりのボロ軽AZワゴンで東北 道を走破し、フェリーで北海道に上陸。道南ブルトレ合宿を張った。しかし、当時の私は夏の海線が海霧に覆われる鬼門であることを知らず、日々曇天撃沈を繰り返し ていた。さすがに嫌気がさしたこの日は、函館本線小樽口に転戦し銭函海岸で711系を狙うことにした。
日本海側は道南エリアの悪天候が嘘のように、ウラジヴォストークでも見えそうなくらいに晴れわたっていた。以前雑誌でよく見かけた俯瞰ポイントを探すが立ち位置 を見つけられず、やむなく地上戦で三脚を据える。間もなく青い海と空、緑の木々とコントラストをなすように、深紅の711系がファインダーに弧を描きながら現れた。
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