Memorial GALLERY


 2020.07.24

2003.07.24 上田浦−肥後二見 PENTAX67U smcPENTAX300oF4ED RVP100

コロナ禍に伴う長期自粛に加えて例年以上に雨の多い梅雨が重なり、すっかりカメラを握らない日々に身体が慣れてしまった。鉄欲の煩悩からも解放され、 解脱に至る日も近いのではないかと勘違いしそうな今日この頃である。お蔭でサイトの更新も低調極まりなく、十年以上続けてきた月に2回のMemorial Gallery 発表もネタ切れ寸前である。それでも最後の1週間でどうにかしようと、豪雨災害を受けた熊本を想って九州ネタを出すことにした。

この年は、今年と並ぶ梅雨の長い年で、関東で梅雨明け宣言が出されたのは8月3日のこと。確かに、手元のポジファイルを見ると、翌4日の朝は石橋に出撃 して「銀河」「出雲」などのブルトレ群を美味しく頂戴している。だが、肝心の夏休みは夏期講習のシフトの都合で7月に割り当てられ、毎日雨か曇りの悲惨 な週間予報の中、一番天候がマシと思われる九州に、最後の西鹿児島行き「なは」狙いで旅立った。

今と違って梅雨末期に洪水が起きたり線路が流されたりということもなく、7月下旬の九州は曇りの日が多いながらも日差しに恵まれるチャンスもあった。こ の日も夕方から西の空が明るくなってきたのを見て、上田浦の海岸線に赴いた。空の抜けは良くないが、照り付ける西日は露出全開! シャドウを潰してコント ラストを付けようと、グリグリ絞って列車を待つ。まだまだ特急「つばめ」が鹿児島本線と呼ばれていたこの区間を悠々と闊歩していた時代、堂々7連の787系 を仕留めてしばらく経つと、今度は3連の475系がのんびりと海辺の道を南に向けて走り去っていった。



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