Memorial GALLERY


     2020.05.04

2012.05.04 西屋敷−立石
 NikonF5 AF-INikkor500oF4ED×1.4 RVP100

滅多にない巣籠ゴールデンウィークは、昔の作品を振り返るにはちょうど良い期間。退屈しのぎに過去ポジのデジタイズなどやっていると、“楽しかったあの頃”が 次々と思い出される。だが、その一方で痛恨の失敗作など拾い出すと、人間とは記憶を美化する動物なのだ…とあらためて認識させられる。そんな中から、今回は8 年前、2012年の今日の写真を出してみたい。

この年は、休みと晴れ、仕事と雨が重なる神懸かったスケジュールで、驚異的な撮れ高を記録した。前半の4月28・29日は徹夜自走で福知山線へ。 いよいよ新車導入 が目前に迫った「こうのとり」を追い、朝の下滝俯瞰から夕方の黒井城址大俯瞰まで2日間バリ晴れの中特急色を満喫した。暦通り30日〜5月2日はマジメに勤務を こなし、3日憲法記念日は部活の引率。とんでもない豪雨の中、都内に残る平将門の史跡を巡った。夕方浅草橋で解散して生徒を帰し、家で機材を拾って夜の新幹線 で京都へ。コサカミ氏・関西-D.W.先輩御一行と合流して、Do32編成の登板する「にちりん」ツアーに乗り出したのだった。

夜通し中国道〜山陽道を走って九州入り。一発目は14時台の上り「にちりん90号」を狙いに西屋敷のお立ち台にやって来た。いつからか有名になったこのポイントには早 くも雛壇が築かれている。ペンタ400ヨコもいいが、ここはアップダウンを強調する長玉こそがカッコイイと思う私は、後ろに下がってゴーヨン×1.4テレコンの700o相 当でセッティング。やがてファインダーに見慣れた赤とクリームの電気釜が飛び込んでくる。陽炎が揺らぐ中切り位置で連写!その直後、雲がかすめて画面が暗転する。 私の構図は無事だった。だが、コサカミ氏によると、前列は一瞬のゲリラ雲で一同惨敗に終わったのだそうな。鉄の勝負運は実に非情だった。



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