Memorial GALLERY
2020.03.26
2018.03.26 諫早−岩松
NikonD5 AF-SNikkor70-200oF2.8VRU ISO200
3月の旅は九州がお気に入り。沖縄を除けば日本で最も早く春が来る。線路際に菜の花が咲き、枯草色の中に淡く芽吹いた草木の緑が目に付くようになる。 近年では、ヒートアイランド現象のせいか桜の開花宣言は東京都が一番早いことも多いが、如何せん被写体がない。この季節独特のウキウキするような高 揚感を味わうなら、関門海峡を越すに限るのである。
2年前は年度末の有給消化を兼ねて長崎に足を運んだ。鹿児島本線の貨物はカマの運用がイマイチだったのに対し、長崎旧線・大村線のキハ66・67はバッチリ いい運用。マイルで福岡往復の航空券を押さえ、空港からレンタカーを走らせた。ただ、天気は晴れ予報に反してモヤモヤ。九州あるあるの黄砂にPM・ スギ花粉がブレンドされた瘴気が漂っているようであった。これでは遠景は不可!接近戦で何とか絵をつくるしかない。朝一の運用を古川の菜の花・桜アン グルで押さえた後は、竹松往復のスジを追って大村線をロケハンした。
大村線といえば千綿−松原間に代表される海沿いのシーンが思い浮かぶが、残念ながら諫早から数駅のところで折り返す竹松運用はそんな美味しい撮影地 には掠りもしない。とりあえずそこそこの光線で編成写真が撮れる場所を探して沿線を流し、諫早の市街地の外れに目星をつけた。ここなら竹松からの返 しの列車はバリ順光。背後もきれいに処理できて、おまけに築堤には菜の花がポツポツ。靄リ気味の空も午前遅くなって少し青くなってきた。これならい けるだろう!タテ構図で手前に菜の花をあしらい、猛スピードで飛ばしてきた国鉄色をD5一丁で切り取った。
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