Memorial GALLERY


 2019.12.09

2017.12.09 渋沢−新松田 NikonD800 AFNikkor180oF2.8ED ISO200

関東平野では、場所にもよるが12月初旬まで紅葉を楽しむことができる。LSE最後の秋、前週末は研修のため青空の下出撃機会を逃したが、この日はまだ間に合うはずと 祈るような気持ちで早朝の東名を飛ばした。結果はギリギリセーフ。山の上の方は既に葉が落ちているが、線路に近いところはかえって色付き濃いめでいい感じ。午前一杯 は現地で遭遇したboss氏や芭石のK氏と11月中に目星をつけておいたポイントを回り、午後からいつものチェックメイト俯瞰に登った。

毎年不思議に思うのだが、同じ冬というのに正月を挟むとどうして“空気感”が違うのだろう。どことなく黄色がかった柔らかい光線が景色を包む年末に対し、年明けから は白く鋭い光線が冷気を切り裂くようになる。そういえば11月から12月にかけてはクリアーに晴れたようでも、大俯瞰から見下ろすと地表にはやや薄い靄がかかっているよ うに見える。この疑問を隣で構えるK氏にぶつけてみた。曰く「それは…2017年の業なんとちゃう?」

含蓄の籠った解答に妙に納得しながら機材をセットする。15時過ぎ、予想外に早く影が伸び、定番トンネル抜けの切り位置は通過寸前閉店。ターゲットは奥の鉄橋を渡るシー ンとトンネル手前のインカーブである。まずはバックに大山を入れ込んで豆粒写真で鉄橋を極め、次にインカーブ狙いのD800を覗く。日没寸前の絶妙な光線に照らされて、 連接車体独特のジョイント音を響かせながら、LSEはもう二度と見ることない紅葉の山麓を駆け抜けて行った。



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