Memorial GALLERY


     2019.11.23

2011.11.23 大平台−上大平台(信)
 NikonD700 AF-SNikkor70-200oF2.8VRU ISO200

11月も下旬に入ると関東平野も紅葉シーズンに入り、近場で晩秋の風情を楽しめるようになる。8年前はひょんなことから2学期以降授業コマ数が激増し、 夜の予備校の仕事も合わせると体が1つでは足りないくらいだった。さすがに疲れ果て、勤労感謝の日は激務に耐えた自分自身を労って、ゆっくり二度寝 してから電車で近場の箱根登山鉄道に出掛けた。

今年の7月に最後の吊掛編成103・107が引退して話題になった箱根登山だが、すでにこの頃から新型の台頭著しくモハ1・モハ2に会えるかどうかは運次第 だった。特にこの時期は陽が低い。鬱蒼とした森に覆われ山影だらけの山岳路線で日の当たった写真が撮れるのか、不安もないではなかった。テッパンXが 計算できるわけではないため、臨機応変な撮影に対応できるようデジに70-200oのズームという67至上主義だった当時としては異例の軽装備で大平台の駅 を降りた。徒歩数分、線路がほぼ真南を向く大向踏切で列車を待つ。11時半を過ぎてようやく影が抜け、間もなく金太郎塗装の108号が山を登ってきた。

今夏から、このとき以来久しぶりに箱根の山に足を運んでいた。サンナナ編成はもちろんのこと、今後も残る三色団子編成も視野に入れて今なお現役の旧型 電車をターゲットにしていた。定番アングルの立ち位置はだいたい目星をつけ、紅葉シーズンを楽しみに待っていた。しかし、10月の台風19号で沿線は甚大 な被害を受けて登山電車は長期運休に…。旧型電車たちの活躍も今後そう長くはないだろう。1日でも早い線路の復旧を願っている。



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