Memorial GALLERY


     2019.08.10

2011.08.10 青海川−鯨波
 NikonF5 AF-SNikkor300oF2.8ED×1.4 RVP50(+1)

表紙のキャプションでも書いたように、これまでを振り返ると、夏の行先には日本海側を選ぶことが多かった。冬と違って天候が安定し、 何より太平洋側に比べて 何かと近代化の波が遅れがちな山陰・北陸・羽越・奥羽エリアには食指を動かされる被写体が多く残っていたことが理由だろう。 この年も、東海道ブルトレなき後、 最後の関西発着ブルトレとして注目されていた「日本海」を追って北陸を訪れていた。

早めに夏休みを頂き、カマの色を確認しながら敦賀前後の追っ掛けパターンを数日繰り返して欲しいカットを押さえた。次なるターゲットは、「能登」間合い運用で 国鉄色編成が入る「北越」である。 途中丸岡ストレートで「トワイライト」を押さえてからひたすら北陸道を北上し、午後には青海川のオーバークロスに到着。無 事に「北越8号」を極めた。だが、満足はできなかった。7月の集中豪雨で上越線が不通となったため「はくたか」が信越海線を迂回運転していた他、貨物列車も普 段見ない時間に通過した。それなのに、あまりの暑さにセッティングをサボっていたためせっかくのパイチ貨物を見る鉄。 これは悔いが残った。

しかたない、迂回運転などいつまでやるかわからない。翌日仕事で一度帰京してから再度この場所に戻ってきた。今日こそは14時半の貨物を逃さず仕留めるべし! サンニッパにテレコンで構図を決めた。根拠は前回の見たままデータのみ。本当に来るか確証はなかったが、殺意を感じるような直射日光の下待つこと30分、カー ブを切ってローズピンクの機関車が姿を現した。



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