Memorial GALLERY


 2019.06.25

2017.06.25 小谷松駅 NikonD800 AFNikkor50oF1.4D ISO200

鉄道写真は天気が命! バリ晴れ至上主義を旗印に、出撃前に天気予報を入念にチェックするのが常の我々だが、こと紫陽花だけは話が違う。 梅雨の象徴たるパステルカラーの装飾花は、しっとりと雨に濡れてこそ風情があるというものでパリッとした青空にガチガチのトップライ トではまるで絵にならないのである。そんなわけで、ぐずつく空模様に出撃意欲も失せていたこの日、久しぶりにカメラを手に取って、いす み鉄道にフラッと出掛けてみた。

紫陽花といえばこの駅!とすぐ思い浮かぶのが小谷松駅である。雨脚が少し弱まってきた昼前に現地に到着。足元も悪いし、晴天時のお立ち 台での撮影と違い、そんなに早々と準備する必要もない。列車の時間に合わせて三脚を立てて構図をセット。花か列車か、どちらにピントを 合わせるか、少し考えてこんな場合の定石、花ピンで列車を待った。間もなく、タラコ色のキハ52がゆっくりと入線。まずは撮りたい1カッ トを無事に押さえることができた。

デジタル化によって悪天候時の撮影は飛躍的に楽になった。露出に悩まされることもなくなったし、青カブリの傾向も補正できるようになった。 しかし、容易に画像を記録できるようになったということは、撮影の技術よりも写真のセンスが直接的に作品を左右するようになったことを意 味している。私もまだまだ精進あるのみ。次はツートンでこのようなカットを狙ってみたいものである。



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