Memorial GALLERY


 2019.03.29

2018.03.29 国吉−新田野 NikonD850 AF-SNikkor16-35oF4VR ISO200

今年の春はどうにも巡り合わせがよろしくない。せっかく各地で桜の開花宣言が出て、仕事もひと段落し有給を突っ込む余裕もできて、手ぐすね引いて出撃機会を 窺っているのだが、如何せん天気がまるでダメ。週明けからは良くなると言われても、新年度が始まったらしばらくは鉄ちゃんどころではなくなってしまう。困っ たものである。その点、昨春はいい具合に全てが回ってくれた。例年以上に開花が早く、念願だったいすみとラストイヤーのLSEを満開で仕留めることができた。
さて、そんな1年前のカットから今回はいすみの1枚を。房総のキハの里に桜アングルは数あれど、意外に知られていないのがこの場所だろう。午後の上総中野行 きの定番ポイント、下沢田踏切のすぐ国吉寄りの直線を真横から狙う。手前の民家が何ともレトロな良い雰囲気で、庭先の桜の枝振りがまた素晴らしい。総元の桜 トンネルから大多喜・国吉の停車時間を利用して追い掛け、余裕をもって現地着。16-35oの広角ズームで構図を決める。間もなくタイフォン一声、踏切が鳴ると、 キハのエンジン音が響いてきた。

全国的な被写体の減少もあってここ数年足繁く通い倒してきたいすみ鉄道だが、社長交替の余波だろうか、この春改正でキハが大幅に減便されることになった。28 を撮るのに光線状態が最もよかった朝の快速は廃止。陽の長い時期に斜光線が楽しめた夕方のスジも廃止。 経営的にはキハビジネスにも賛否両論あったのだろうが、 我々的には大打撃以外の何物でもない。これまでの名撮影地が一気に鬼籍に入ってしまうことになった。うーん、今年は一体何をテーマにすればよいのだろう?



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