Memorial GALLERY


    2018.11.23

2001.11.23 南小谷−中土
 MamiyaM645SUPER SEKOR210oF4N RVP(+1)

これまでポジで撮り溜めた20年余りにわたる我がアーカイブを眺めていると、11月23日勤労感謝の日は、まだロクに勤労していない学生時代からあちこちに出掛けては 晴天に恵まれてオイシいカットを量産している。ちょうど冬型が強まる前の最後の移動性高気圧に覆われる頃なのだろう、抜けるような青空の下、各地で終盤を迎えた紅 葉前線を追い掛けていた。
大学4回生だった17年前は、糸魚川鉄道部の発表してくれたラッセル試運転情報を頼りに大糸線に出撃していた。就職も決まり単位も取り終わった暇な学生は、祝前日 から「きたぐに」で糸魚川に乗り込み、乗り鉄でロケハン。姫川に沿って走ってきたキハは、南小谷に着く直前で白銀に輝く北アルプスの峰々を仰ぐ。素晴らしい!こ れをどうにか絵にできないものだろうか…。さすがにこの日は行動が制約されてDD15を撮るのが精一杯だったが、翌勤労感謝の日は車で駆け付けたコサカミ氏と合流 した。ラッセル前の前菜として、始発のキハをアルプスバックで仕留めたいとリクエストを出した。

この場所は、後年国鉄色が復活してからは宮本踏切のお立ち台として有名になるポイントだった。マミヤ210oでタテ構図にすると、バックに冠雪した双耳のピークがピ タリ。手前は昇り始めた朝日に照らされたとはいえ未だ一面霜に覆われている。始発を被写体にしたときのみ見られる神々しい早朝の絶景。まもなく踏切が鳴った。糸魚 川色だが今や貴重なキハ52。カラーリングに関係なく、気合を入れてシャッターを切った。



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