Memorial GALLERY


    2018.11.17

2013.11.17 磐梯町−更科(信)
 PENTAX67 smcPENTAX300oF4ED RVP(+1)

今回は、表紙に合わせて磐西の485系のカットでいこうと思う。5年前のこの時期の週末は、紅葉の進み具合と天気を勘案して福島界隈へ展開していた。早朝に 板谷峠で落ち葉掃きのクモヤを撮り、そのまま国道115号で裏磐梯に抜けて「あいづライナー」を迎え撃つ。だが、どんなに日の出直後の庭坂が晴れていても、 磐西沿線は猪苗代湖から供給される水蒸気のせいだろうか、いつも深い霧に包まれていた。

天気が安定するのは昼近くなってから。この日も11時半の1号からようやく撮影地開始。次の4号はすっきり晴れそうだが、午後に東に向いて走るこの列車は きれいに順光で捉えるのが難しい。定番は磐梯山麓の大Ωで南に振った区間を田んぼから山バックで見上げる滝ノ原大築堤。ただ、この季節では水田が枯れて しまって絵にならない。せっかくのバリ山を活かすには…。

付近を歩き回っていると、線路端に空いたスペースを発見。ここからなら135oくらいで磐梯バックの面タテ構図が切り取れそうである。多少足場は悪いが、プ ロ4を伸ばしてセットすれば大丈夫。架線柱をかわし、山のピークを画面のセンターに持ってくる。ペンタ300で天地はギリギリ一杯。だがこれがまたカッコイ イ。アングルとビームの影落ちを考えると切り位置は非常にシビアだが、これを極めるのがバケペンユーザーの矜持である。14時半過ぎ、妥協ゼロのカツカツ構 図に、西日を浴びた特急色が飛び込んできた。



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