Memorial GALLERY


     2018.09.06

2003.09.06 滝−烏山
 NikonF4s AFNikkor80-200oF2.8ED RVP100

迂回貨物狙いで山陰方面に出撃された鉄ちゃん諸兄の戦果がネット上を賑わしている。更新ガマの残念な塗装には目を瞑るとして、白砂青松の日本海岸を行く鉄路の旅情は、 20年前に国鉄キハを夢中で追い掛けた世代としてはこみ上げてくる懐かしさを禁じ得ない。貨物と併せて合間にやって来るであろうタラコ40などは想像するだけでも垂涎の 光景である。窓枠は銀ギラ、屋根はツルツルの延命仕様とはいえ、朱色5号の単色塗りは青い水平線によく映えるに違いない。

そんなわけで、タラコ40に思いを馳せながらポジファイルを繰っていると、15年前の烏山線のカットが出てきた。烏山の国鉄色キハといえば、ハイブリットDCへの置換え 寸前に登場した首都圏色とエセツートンが記憶に新しいが、このときのリバイバルは同線の開業80周年を記念した期間限定モノだった。ブラック企業の就職2年目社畜社会 人は金無し暇なしでそうそう遠征できず、久しぶりの休日に実家の車で150km圏内の那須山麓をまったり訪れたのだった。

烏山線といえば“滝の滝アングル”が有名だが、個人的には足回りがほとんど隠れる強引な構図に違和感を感じ、普通に編成撮りを狙おうと考えた。が、当日は運悪く虎の子 の復活色は白キハとの混結運用。その上肝心なところでちぎれ雲の襲撃を受け、思うようなカットが撮れずにいた。次の列車はタラコ先頭の烏山行き。陽は高めとはいえ順 光スジでやって来る。ここはドカンと面タテ構図で攻めてみよう。貫通扉の80周年記念マークはご愛敬。80-200oズームをテレ側一杯に伸ばして当時の主力機F4sをセッ トした。



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