Memorial GALLERY


     2018.07.09

2000.07.09 米原駅
 NikonF4s AFINikkor50oF1.4 KR

長らく評判の悪かった貨物機の更新色も、一通り更新工事が終わったとのことで、最近はEF64-1000やEF65で原色に戻して検査から出場するカマが増えている。 撮影チャンスが拡大したこともあり、原色のロクゴが貨物の運用に入ると、沿線には21世紀枠の若者鉄ちゃんが殺気立った様子で多数集結するという。その姿が見飽 きるほどににありふれていたため「PF・パイチは撮るに値せず!」なんて豪語していた我々世代からすると隔世の感ありである。

だが、そんな20世紀末鉄ちゃんにも気になるロクゴはいた。客貨両用の万能機としてまだまだ八面六臂の活躍を見せるPF型の陰で、地味な貨物仕業に就く一般形 0番台のEF65である。 同じ非貫通2枚窓の顔をした初期型でも、特急色を纏った高崎のF型が趣味誌上の煽りに乗って過熱し始めていたのとは対照的に、東海道 筋で黙々と走る一般型はとりたてて被写体として注目を浴びているわけではなかった。だが、中学時代、18きっぷの乗り鉄旅行でEF65 110がヘッドマークも誇ら しげに14系座席車を率いて臨時「金星」の先頭に立つ姿を目の当たりにしてしまった私には、一般色のロクゴも十分魅力的な存在として映っていたのだった。

しかし、ネットも未発達で情報へのアクセスも容易ではなく、何より他に撮るべき被写体が全国に散在していたあの頃は、いつ来るかわからない一般色のEF65の ために1日を潰すのも勿体なく、結局狙ってこのカマを撮りに行ったことはほとんどなかった。その代わり、駅でバカ停している貨物の先頭にコイツを見かけたら 迷わずバルブ!このときも、日中名鉄谷汲線で夏景色を堪能し、その帰り掛けに米原駅で見かけた103号機にカメラを向けたのだった。引きの関係で編成は入れられ ず、顔の部分だけをこんな感じで切り取ってみた。



Memorial GALLERYへ