Memorial GALLERY


   2018.04.12

2017.04.12 大和田−福用
 PENTAX67 smcPENTAX200oF4 RVP50(+1)

電機ネタ・電車ネタで冬から春先にかけて何度か大井川鐡道を訪問した昨年、川根路の桜の咲きぶりが気になって、4月半ばに沿線を訪れてみた。例年は4月 初旬に見頃を迎え、「さくら」マークを掲げたC11にご年配の常連さんが集中する家山界隈。老いてなお血気盛んな御大方に恐れをなして、年度初めの多忙を 言い訳に忌避していたが、今年は太平洋側の開花が遅れて程よい時期にずれ込んだ。平日ならば喧噪も少しは収まっているはずである。

現地は予想通り桜並木が見事な薄紅色のトンネルを作り上げていた。 しかし、家山の桜トンネルは一般には広く知られているものの、並走する道路に架線とケ ーブル、看板標識その他諸々、障害物が多すぎてとても好みの構図にはなりづらい。別に今日の被写体はSLでもないし、ここにこだわることはないだろう。 南海21000系に照準を絞り、何ヵ所かアングルをリサーチすることにした。

やって来たのは定番大和田−福用のプチ俯瞰。集落の瓦屋根がチラリと入るが、ご当地らしい茶畑と咲き誇る桜を画面にあしらえる箱庭的シチュエーションが 好ましい。奇をてらわずにペンタ200タテで手堅く絵づくり。間もなくシブいモーター音を響かせながらかつての関西の雄がゆっくりと姿を現した。 昨年はこ れでストップしてしまった大井川詣で。今年の桜前線は足早に東北へと抜けて行ってしまったが、次の春はもう一度腰を据えてじっくりズームカーと対峙して みたいものである。



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