Memorial GALLERY


 2017.12.16

2012.12.16 新松田−開成 NikonD800 AF-SNikkor70-200oF2.8VRU ISO200

先日、新型ロマンスカーGSEの公開が行われたこともあり、この秋はロマンスカーの撮影に訪れる人々を多く見かけた。定番の渋沢5号踏切やチェックメイト俯瞰などは 天気のいい週末には車の停め位置がなくなるほどの大盛況。LSEに関しては、来春の改正で2編成のうち1本が落ちるとか、定期運用から外れて波動用になるとか様々な 憶測が流れている。実際のところはまだまだ不明だが、少なくとも現行のスジで今のように撮れなくなるのは間違いないだろう。

さて、そんなLSEが原色に復活してから早いもので10年が経つ。 チャンスはたくさんあったわけだが、果たしてそれを活かしてこれたのかといえば、甚だ疑問である。そ れでも、復活当初は東海道ブルトレと掛け持ちしながら冬場を中心に何度か沿線に立った。ブルトレ廃止とともに一時期足が遠のいたものの、リバイバルが2編成体制にな り、展望窓が銀縁仕様になってからは再度火がついて、今度は「踊り子」と掛け持ちしながら小田原エリアに出向くことになった。

この日はチバラギ氏と示し合わせて酒匂川橋梁へ。初冬の澄んだ空に丹沢山地と雪化粧をまとった富士山がクッキリと見えていた。こんな好条件でも、当時は撮影者は他に いなかった。山の配置と編成長を計算しながら自由に立ち位置を決める。が…タン、タン、タンと連接車独特のジョイント音が響いてくると同時に、小さな千切れ雲が太陽 をかすめた。 まさかの逆転負け。 あまりの悔しさに次のLSEまで粘り、今度こそ晴れカットを頂戴した。だが、朝に比べると光線に妖艶さがない。ここで満点解答を得 られるまで、この後実に2年余りの月日がかかったのだった(汗)。



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