Memorial GALLERY


     2017.11.20

2010.11.20 折尾−水巻
 NikonF5 AF-INikkor500oF4ED RVP100

この日は、JR九州のリバイバル・ブルトレ祭りの一つとして門司港−長崎間で「さくら」が運転されることになっていた。天気は安定のバリ晴れ予報。我々は三々五々 胸をときめかせながら福岡へと向かったのだった。前夜に飛行機で現地入りする東京組が多い中、私は金曜夜の新幹線で新神戸に入り、関西-D.W先輩の車で終夜運転し て関門海峡を越えた。交代制の2M運転とはいえ、ヘロヘロ状態で折尾のアウトカーブに到着。立ち位置では、チバラギ氏とさささ先輩が一足先にスタンバイしていた。

朝門司港を出て、長崎に着くのは夕方。このスジなら高速で追っ掛ければ2発は頂戴できるだろう。というわけで、まずは折尾を出てすぐのこのポイントで1発撮ってい くことにしたのだった。重いのを承知で家から持参した500oをセットする。だが、すぐ東側に斜面が控える切通し区間のため、11月の遅い朝日は予想外に線路に届かない。 先行の貨物はまさかの銀パイチ先頭だったのに、連写で迎え撃つも辛うじて影を抜けたカットは1枚のみだった。刻々過ぎてゆく時間…果たして「さくら」は大丈夫なの だろうか?

本番20分前になってようやく線路に安定して光線が回ってきた。それでも全般に影は多め。恐らく暗めの背景にカマがスポットライトを浴びて浮かび上がる雰囲気になる だろう。でも、いいではないか!事前の話では、今日はお椀型の“昔の”「さくら」マークが機関車の先頭を飾っているという。きっと顔面狙いの構図がドラマチックに 極まるはずだ。間もなく、列車接近を知らせるブザーが鳴り響く中、噂通りのお椀型「白桜」を引っ提げて、深紅のナナロクがファインダーに飛び込んできた。



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