Memorial GALLERY


 2017.10.13

2000.10.13 生田原−常紋(信) MamiyaM645SUPER SEKOR 300oF5.6ULD E100VS

この秋は、北海道の山岳路線が熱いらしい。まず、9月上旬に函館山線で注目を集めたのが、キハ183のスラント車による臨時特急「ニセコ」だった。色こそOKカラーで はあるものの、往年の14系のテールを飾ったニセコ・アンヌプリのマークが掲出されるとあらば、被写体として魅力は充分!もっとも、私自身は職務多忙で“噂を”聞く鉄 に終わってしまったのではあるが…。そして先週末辺りから鉄ちゃんが集い始めたのが、紅葉が見頃を迎えた石北本線の特急「大雪」。これまた国鉄色ではないながら、時 にスラント183が先頭に立ち、かつての夜行急行と同じ絵マークを掲げて常紋峠に挑むというのだから、かつてさんざん長編成のスラント「オホーツク」を撮った身として も、大いに気になる存在ではある。

さて、そんな秋の常紋峠に初めて足を運んだのは、今から17年前のことだった。 狙いは当然DD51重連の石北臨貨。前年から鷲別と五稜郭の運用が統合されて更新機が入る リスクが生じたが、それでも峠に木霊すデーデーサウンドの魅力が褪せるわけではない。この日も朝から146KPに陣取り、1本目の貨物を待った。

背後の空は雲多めながら東の空はきれいに抜け、アングル内には全開露出の眩い朝日が差し込んでいる。レンズは200o相当がX。マミヤには暖色系が鮮やかで実効感度も 高めのE100VSを詰め、 開放F5.6の300oで構図を決めた。8時半、遠くから派手なエンジン音が響いてきた。ファインダーを注視!歩くような速さでDD重連が視界の先 に現れる。よし、原色ダブルだ!心の中でガッツポーズ。勝利を確信してシャッターを切った。



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