Memorial GALLERY


   2017.05.02

2003.05.02 土佐穴内−大杉
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今から14年前、社会人2年目の連休は四国を訪問した。目的は予讃旧線伊予上灘俯瞰のキハ47の4連と、土讃線を行く高知運転所のキハ58・28、それに高松運転所の キハ58・65の4連が充当される快速「サンポート」など。カラーリングはいずれも白に水色帯の四国色だが、各地に復活国鉄色ブームが訪れる以前だったのでそれも またよし。国鉄型が美しい四国の景色の中を走る、それだけで十分魅力的だった。

初日に伊予上灘の鉄橋で日の出直後の47×4連を押さえ、2日目は土讃線を攻める。朝一は土佐新荘のコンクリ橋で待ち構えるも、58・28の運用だったスジがいつの 間にやらキハ32に置き換えられていて空振り。気を取り直して土佐穴内の俯瞰にやって来た。ちょうど新緑が見頃で、渓谷を彩る若葉が目に眩しい。ペンタ300タテ 構図で、川に沿って蛇行するS字の線路を余さず配しセット完了。薫風に身を任せて待つことしばし、数本の“アンパンマン”の後、今日の主役がゆっくりとアング ルに姿を現した。

数年後、高知の58・65の1編成が国鉄色に復活して、四国は一気に我々の熱い視線を集めるようになった。しかも時おり行われるリバイバル・イベントがまたシブい。 「阿波」「土佐」「あしずり」など往年の丸型マークを運転台の下に引っ提げて威風堂々駆け巡る急行色に、我々は熱狂した。そんな58・65も引退してはや9年。だが、 彼の地には今も変わらぬ美しい沿線風景が残っている。今月半ば、一体どんなドラマが待っているのだろう。



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