Memorial GALLERY
2016.12.16
2000.12.16 須磨−塩屋 MamiyaM645SUPER SEKOR A150oF2.8 E100VS
日の入りもすっかり早くなり、景色を彩った紅葉も終わりを迎える12月上旬。世間は師走の名の通り仕事納めに向けて慌ただしい日が続くが、学生だった当時の私には 世の流れなどどこ吹く風(笑)。この日は山陽筋を朝方上って来る貨物にセンゴックが入ると聞いて、迷惑は承知の上でカタギの社会人鉄ちゃんレビン氏をお誘いし、定 番スマシオに出掛けた。 今はもう無理だろうが、昔は浜辺に抜ける地下道を通って、海側の堤防からこの複々線区間を狙うことができた。200oより長い玉を持たなかっ た貧乏学生は、必然的に2号線側のアウトカーブではなく海側に三脚をセット。カブリや並走がないことを祈りながら本命を待つ。
間もなく、上り普通電車を捲るように、黄色い顔の直流機は最終コーナーを曲がってファインダーに飛び込んで来た。来い、来い、早く来い!叫びたくなるような気持 ちを押さえてレリーズを握る。よし、逃げ切った!山陽電車の架線もあるためスッキリとは抜けないが、一応丁寧に中パンでポールを処理できる位置でシャッターを切 った。
次にここを訪れたのは9年前の秋。四国キハのリバイバル急行の合間に、廃止が発表されていた「なは/あかつき」狙いで立ち寄った。アウトカーブ側に三脚を立て、 サンニッパで構図もピタリ!が、バリバリのエロ光を浴びたロクロクのブルトレは切り位置寸前で背後からの貨物に被られ、激Xカットは幻と消えたのだった。そして 今年の夏、神戸に出張した際に早朝散歩がてらこの辺りを歩いてみた。 周りの風景に大きな変化はなかったが、走る列車はステンレス電車と新型電機の貨物ばかりで魅 力ゼロ。 それなら後を走る山陽電車の方が、昔ながらの電車が生き続けていて魅力的なのではないか…そんなことを考えた。
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