Memorial GALLERY
2016.08.29
2010.08.29 西高岡−高岡
NikonD700 AF-SNikkor28-70oF2.8 ISO200
稲穂も徐々に黄金色に染まり始める8月の下旬。子どもの頃はいつまでも続くと思っていた夏休みが残り僅かとなり、焦燥感と寂寥感が半分、また学校で友人に毎日会える期待感 半分という微妙な心持ちで過ごしていたのを思い出す。高校の非常勤講師と予備校講師の二束わらじだった頃は、荒稼ぎできる反面、連日90分タテ6コマの激務が続く夏期講習に いい加減嫌気がさして、1日も早くレギュラーのペースに戻ることを願っていた。そんな6年前のこの時期は、長かった講習地獄からようやく抜け出し、眼氏プロデュースの富山 地鉄デキ+ホキのフォトランツアーに参加させていただいていた。
好天の下、まだまだ夏の風情を残す富山平野に貫禄十分の凸型電機を1日追い回した我々はもうお腹一杯。富山駅前で開催された反省会という名の打ち上げでへべれけになり、常 願寺河畔に停めた車で一夜を明かした。翌朝は高岡のオーバークロスで臨時化された「能登」を狙う。天気は晴れベースなるも、盆地にはうっすら朝靄が漂っていた。露出はやや 厳しめ。必然的にベルビア50(+1)のバケペンは無理と判断し、ベル100を装填している(はずの)マミヤ645とデジをセットする。地表には靄が広がるものの、上空を見上げれば刷毛 で掃いたような秋の雲。これは面白いかも♪デジは広角タテアングルで空の表情を広く取り入れてみた。
6時過ぎ、特急色の485系が颯爽と富山平野を駆けてくる。露出はバリ晴れから微妙に薄皮2枚カブリ。デジは何とかなるだろう。ベルビア100でも半断開けで十分勝負できるレベル。2台 同時にシャッターを切った。 が、後日上がりを確認すると、マミヤのカットは真っ暗けっけ…なぜだ!?よくよく見るとコマ端の銘柄にはRVPの文字(汗)。久々過ぎて忘れていた が、マミヤに詰めていたのは実効感度の高いベル100ではなく、ISO50のただのベルビアだったのであった。というわけで、臨時格下げ後の電気釜「能登」唯一のカットは、このデジ で撮った1枚だけになってしまったのだった。
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