Memorial GALLERY


   2016.07.27

2003.07.27 上田浦−肥後田浦
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普段東京に住んでいる我々からすると、線路でつながっているとはいえ北海道や九州はやはり“非日常”の世界。その特別な雰囲気は、気候風土や歴史から生み出され る独特の景観はもちろんのこと、鉄ちゃん的には彼の地で活躍する“ご当地車両”の姿からも色濃く感じられる。殊に北海道は、内地と一線を画す厳しい寒さとの戦い のため、国鉄の時代から道内限定仕様の車両が活躍し、多くのファンを魅了してきた。だが、私にとっては、そうした地理的に厳しい条件があるわけではないのに特殊 形式や特殊番台の多い九州の車両にこそ、マニア的趣味性があるように思われる。

本や図鑑で知った懐かしの車両でいうと、薄幸のブルトレ牽引機ED75 300(さすがにED73は世代が違う…)や181系から485系列に組み込まれたクハ481 500など、実 際にお目にかかった中でいえば、メジャーどころならED76やキハ66・67、渋いところならグリーン車改造のクハ455 600、それにこの2連の717系などがそれに当たる。 小田急色のちょっと窓配置がおかしい近郊型顔の電車を見ると、南九州に来たんだなぁという実感が湧くのである。

この日は、上田浦俯瞰の「なは」にチャレンジすること苦節4日目。稜線の低くなっている部分から朝日が差し込み、切り位置付近から徐々に陽が当たり始める。ちょ うど2〜3両分抜けたところで前走りの717系がやって来た。シブいねぇ!苦労の末にGetしたブルトレと並んで、この電車も思い出深い1カットとなっている。



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