Memorial GALLERY


 2016.06.29

2003.06.29 安曇沓掛−信濃常盤 PENTAX67U smcPENTAX300oF4ED RVP(+1)

1年で最も日が長く、運が良ければ撮れないはずの被写体が撮れてしまうこの季節。しかし同時に1年で最も天気が悪くそう簡単に鉄に行かせてもらえないこの季節。 昨年は海峡線ラストの御祝儀でも弾んでくれたのか、北日本を中心にお天道様の御機嫌がすこぶる麗しく、奇跡とまで言われた最難関のターゲット「はまなす」を2回も 美味しく頂戴することができた。 だが今年は一転、見事なまでの雨天曇天続きで、被写体の少なさと相まって長らくカメラを握らない日々が続いている。

遡ること13年前、2003年は梅雨が非常に長かった。夏至の日の午前中だけ半日晴れたもののそれ以外はサッパリで、当時のポジファイルを繰ってみても、苦戦の跡がはっ きりと見てとれる。苦しみながらも出撃していたのは、直流急行型電車の雄165系の引退が間近に迫っていたからだった。先週末の上越線「懐かしの急行佐渡」に続き、 6月最後の日曜は中央〜大糸線に原形大目玉の上沼垂車が入線した。土曜は研修で諦めたが、日曜の返しはどうにか行ける!曇りベースの怪しい予報ながら、土曜は晴 れたとの報告についムキになり、実家の車で深夜の20号線を下った。

安曇沓掛の定番は、残念ながらバックの北アルプスが雲隠れ。梅雨時ならではの低い雲がたなびいて、逆転大勝利の可能性は限りなくゼロに近い。せいぜい陽が射して多 少コントラストが出れば御の字だろう。人垣の後列にハイアングルでペンタ300を構え、諦め半分で待つことしばし、国鉄の面影を残すデカ目の湘南色が、一瞬の雲の切 れ間を突くようにファインダーに現れた。うーんイマイチ。それに、貫通扉の下段の手すりがないからか、マークを外すとどうにもマヌケな顔に見えてしまうのも△。で もま、仕方ない!だって梅雨時なんだもの。



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