Memorial GALLERY


     2015.01.17

2010.01.17 竹岡−上総湊
 NikonF5 AF-INikkor500oF4ED×1.4 RVP100

♪も〜いくつ寝ると〜お正月…なんて歌っていた子どもの頃と違い、大人になるとお年玉が貰えるわけでもないし、テレビの特番も大して面白くもないし、陽は短いし、 貨物はウヤだし、宗谷は雪降らないし(それは今年だけか!)、お正月なんてのは全くもって楽しいものでも何でもない。高尾臨や成田臨があった頃は、まだ魅力的な被写 体に心躍らせたものだったが、それすら消えた現在となっては、1・2月はよほど雪国に移動性高気圧が直撃でもしない限りまるで気合いが湧いてこないのである。

それでも、ここ数年は近場で小ネタながら撮るべきモノを見つけて、生命目覚める春まで細々と活動を続けてきた。昨年ならタラコ化記念で看板を外したいすみのキハ52、 一昨年ならカマの置き換えを控えた鹿島貨物、その前年なら久留里のキハ30や秩父の旧101系などなど。この年は、そんな近場の小ネタに内房の113系をピックアップして いた。館山道全通で楽に行けるようになったのもあるが、そろそろ209系が国鉄王国を浸食し始めていたし、変な鉄でパニックになる前に長閑な日常の光景を切り取ってお きたかった。

湘南色やスカ色は、景色の中にポツンと配してもよく映えるのが素晴らしい。優等列車のようにヘッドマークを掲げているわけでもないので、顔面撮りより俯瞰で狙うこ とが多かったが、如何せん色味のない冬場の房総半島のこと。この日はガツンと顔を撃つしかなかった。500oに×1.4テレコンを掛けて、国道沿いのストレートをブチ抜く ことにする。背後で踏切が鳴り、西日を浴びた“いつもの顔”がファインダー一杯に像を結ぶ。かっこいいねぇ!定番の近郊型フェイスも、こうして見ると意外に男前であ ることに気付いた。



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