Memorial GALLERY


 2014.09.27

1999.09.27 長岡京−山崎 OLYMPUS OM-1 ZUIKO135oF2.8 KR

ちょっと前まであれほど全国に残っていたキハ58系列も、気付けばJR本線上からはすっかり姿を消し、今や懐かしいあの顔はいすみ鉄道でしか見られなくなった。 リバイバルカラーがブームだった頃は国鉄色こそがXであり、地方カラーは良くてハズレ扱い、デザイン的に冴えないものに至っては嫌悪の対象ですらあった。だ が、いなくなってみると思い出フィルターがかかって全てが美しく見えるもの、例えばこんなのもちょっと素敵に見えてきた。

この日は、次の春改正で統合されるらしいという噂を聞きつけて、朝から天王山バックに「あかつき」と「彗星」を撮りにやって来た。天気は上々でこのアングルは 卒業確定…かと思われたのだが、どっこいこれが意外に難しい。初見参なので編成長の具合がわからないうえ、10分間隔で上って来る両列車で微妙に両数が異なる。 結局肝心のブルトレは、左右のバランスがイマイチで激の沈。悔しいので、ここで撮れるものを片っ端からやっつけてゆくことにした。というわけで、383系の「ワ イドビューしなの」やまだ比較的原形を保っていた113系などを仕留める中で撮ったのがこの1枚、当時ゲテ色にゲテマークで世の鉄ちゃん諸氏から敬遠されていた 急行「たかやま」であった。

私が記憶する限り「国鉄型にピンク!?ないわ〜」的な評価がほとんどだった同列車だが、よく考えてみると、当時でもすでに貴重だったキロ28を組み込んだ急行 列車、しかも走るのは飛騨川の渓谷美を堪能できる高山本線である。他に色々撮るものがあった時代とはいえ、もう少しレンズを向ける機会があってもよかったか なぁと反省をしないでもない今日この頃である。



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