Memorial GALLERY
2014.08.09
1997.08.09 舞浜駅 OLYMPUS OM-1 ZUIKO135oF2.8 RVP(+1)
華の19歳、華の浪人生だった1997年。世界では4月にペルーの日本大使公邸占拠事件が特殊部隊の強行突入で解決し、6月には155年ぶりに香港が中国に返還、8月にはパ パラッチに追われたイギリスのダイアナ王妃が亡くなる痛ましい事故が起きた。国内では拓銀や山一が破綻していよいよバブル崩壊後の不況に拍車がかかり、鉄ちゃん界で は信越本線横川−軽井沢間の廃止に碓氷峠フィーバーが巻き起こった。
かくいう私は、浪人生という身分上、大手を振って遠征するわけにはいかず、疼く心を押さえながら家と予備校を往復する毎日。それでも時おり我慢しきれなくなり、模試 で第一志望のA判定を出したら碓氷峠へGo!という決まりを作って勉強(と鉄)に励んだものだった。結果、模試は全てA判定を叩き出したものの本番はまさかの不合格。 碓氷なきあとの自分の勝負弱さを痛感する結果となった。トホホ…。あとは時々息抜きに訪れたのが自宅最寄りの舞浜駅先端。毎日の通学で使うことから、季節毎の日の入 り時刻から太陽の位置、日の当たり具合までバッチリ把握して、一種のホームグラウンドのようになっていた。
夏期講習の中休みだったこの日、近くの図書館での勉強にも飽きて、カメラを片手に夕日ギラリ狙いでいつもの駅先端へ。OM135oにベルビア(+1)、1/1000sec f4ちょ いで絞り気味にすれば、斜め後ろから当たる真夏の夕陽が通勤電車ののっぺりした側面をドラマチックに照らすはずである。18時前、お目当ての低運転台103系がやってきた。
Memorial GALLERYへ