Memorial GALLERY
2014.04.30
2010.04.30 秦野−東海大学前 NikonF5 AFNikkor80-200oF2.8 RVP100
連休初日、とりたてて遠征するネタも見つからなかったこの年は、近場で撮りこぼしていたアングルを狙うことから始めた。まずは新緑の中を行くLSE。渋滞前に 未明の東名を下って、秦野の権現山にやって来た。ここからは富士山の威容を正面に見る上り列車の大俯瞰が有名だが、そこから90度横に目をやると上智短大付近の 築堤を真横で見下ろすこともできる。角度的には夏場の早朝限定ということで、今朝の小田原方面への送り込み回送はまさにぴったりのスジである。
丹沢山系から相模湾に向かって淡い緑の丘陵地帯がなだらかに続く。広めに構えれば水平線まで入れられそうだが、やや霞がかっている今日の条件では切り取り構図 の方が良いとみた。ペンタ 300と F5望遠ズームの2台切り。何本か白い電車を見送った後、まだ静かな山頂に遠方から連接車独特のジョイント音が響いてきた。 よし、Xはもらった! …と勢い込み過ぎたのがマズかった。肝心の67をうっかり早切りしてしまい、極まったのは35判のみ。イマイチ消化不良のまま次の撮影地に 移動したのだった。
あれから4年、未だこのアングルの再履修は実現していない。でも、国鉄型車両が次々と鬼籍に入ってゆく中、今日も小田急の雄、バーミリオンオレンジのLSEは 走り続けている。いや、それどころか7003Fまでもが原色に戻り、展望の窓周りも銀縁になってより原型に忠実になった。身近な被写体のありがたさを再認識し、近 いうちに今度こそ67でこのアングルを撮り直したいものである。
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