Memorial GALLERY


 2014.02.27

1997.02.27 釧路駅 OLYMPUS OM-1 ZUIKO50oF1.4 RVP(+1)

札幌での受験を終え、その足で夜行列車に乗って道東へ。周遊券を使い、数日間釧網貨物を追って釧路湿原の丘を巡った。この日は夕方のコンテナ列車を撮り終え て日が沈む頃に釧路に帰還。金欠高校生には宿に泊まるという発想はなくそのまま最終の昼行便「おおぞら12号」で札幌を目指すことにした。これに乗れば札幌 着22時35分、23時丁度発の夜行「おおぞら13号」で寝ながら釧路に帰ってこれるという算段である。

釧網線のキハ54を降りると、1番ホームには既に「おおぞら」が入線していた。当時は新型気動車の「スーパーおおぞら」はまだ登場しておらず、道東の看板特急 は全てキハ183系で運転されていた。とはいえこの数年でHEAT色と呼ばれるブルーとグレーを基調とした新色への塗り替えが進み、1500番台登場時のいわゆる原色は もう目にできなくなっていた…と思っていた。が!隣の「おおぞら」でしんがりを務めるは、オレンジと赤の帯を巻いたあのカラーリングではないか。「まだ残っ ていたのか…」。恐らく最後の1両であろう貴重な原色に、思わず夢中でシャッターを切った。

この最後の1両もいつしかHEAT色に装いを変え、振り子DCキハ283系の登場でキハ183系は「おおぞら」運用から撤退した。あれから17年、そりゃあ車両も変われば 周囲の環境も変わる。ただ、私だけは教わる側から教える側へと立場は変われども、現在も変わらず大学受験に携わり続けている。というわけで、今も昔もやはり2 月下旬は希望と不安、そしてそのあとの解放感に包まれる季節なのである。



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