Memorial GALLERY
2013.11.19
2000.11.19 米原－醒ヶ井 MamiyaM645SUPER SEKOR210㎜F4N RVP(+1)
鉄道誌の団臨運転情報のページを開いては、「また電化区間か～。ＰＦ・パイチじゃ撮る価値はないなぁ…」などと溜息をついていた十数年前。電化・非電化を問わ ず、ジョイフルトレインが走るとなれば所構わず激パニックする昨今からは想像もつかないが、当時の私は基本的に風光明媚なローカル線に入線しない限り、 大サロ もサワ座もあすかも撮りに行くことはなかった。
ただ、この日はなぜか東海道を下って来るＰＦ牽引の東サロに出撃している。手元の記録を見ると、その前に鉄したのが11月６日。 仕事に忙殺される現在と違って暇 だけはあり余るほどあった学生時代、バイトか天候の都合で２週間近くもカメラを手にできず欲求不満が溜まっていたのだろう。ボンネットの「しらさぎ」も掛け持 ちで米原の電留線アングルにフラッと出掛けた。
前年から関ヶ原越えの485系を狙ってロケハンをする中で、偶然見つけたこのポイント。新快速がたむろする電留線を挟んで上下線が分離するため、天下の東海道線で 単線風の構図がとれる。午前側からインカーブを狙うのも良いが、午後は背後に伊吹山を配することができる。８号線のオーバークロスがやや気になるが、ここは新た な伊吹バックということで道路には目をつぶることにした。マミヤ210㎜でアングル決定。 「しらさぎ」を捕獲しながら待つこと１時間余り、ほどよく傾いた西日に照 らされて､ＥＦ65と“サロンエクスプレス東京”のオーソドックスな編成がファインダーに姿を現した。周囲に他の鉄ちゃんはゼロ。実に平和な時代であった。
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