Memorial GALLERY


 2013.09.24

2001.09.24 宮本武蔵−石井 MamiyaM645SUPER SEKOR A200oF2.8 RVP(+1)

この時期、鉄路の歳時記を彩るのが金色の稲穂と収穫後のはさ掛け。9〜10月は毎年のように田んぼアングルを求めて各地を行脚してきた。12年前は、黄金色のカーペット を入れて河野原円心の俯瞰を撮りたいと、前日まで籠っていた名鉄谷汲線から転戦し智頭急にやって来た。秋分の日の3連休ということで、折よく臨時の「はくと」も設定 されており効率も良い。大阪のレヴィン氏に便乗させていただき、朝一で上郡S字の「なは」を撮ってから沿線に繰り出した。

90年代に開通した智頭急は、全線の大部分が高架かトンネルのため、周囲の長閑な風景に反して意外に撮れる場所が限られている。定期のスジならまだしも、「はくと90・ 91号」は頭をひねらないとすぐにはいいアングルが浮かんでこない。地図を見ながら沿線を流し、宮本武蔵の低いコンクリ橋に目を付けた。棚田の突端から構えれば、カー ブの先の築堤まで引っ張って撮れそうだ。線路の下には幾つかのはさ掛け。よし、ここだ!

「はくと」のマークは、HOT7000系登場前にここを走っていたキハ181のものと同一デザインとのこと。受験期に逃した被写体を撮り返す絶好のチャンスである。というわ けで、敢えてはさ掛けはあまり入れずにマミヤ200oで編成を重視。サンニッパやゴーヨンでブイブイ顔面撃ちをしている今日からすればカワイイものだが、風景重視だった 当時の私にしてはアップめの構図で白兎を掲げたキハ181の勇姿を切り取った。



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