Memorial GALLERY
2013.06.15
2000.06.15 加太−中在家(信)
MamiyaM6451000S SEKOR300oF5.6N RVP(+1)
関西では、6月と10月は修学旅行臨の季節だった。京都車の原色ゴッパ・ニッパ豪華6連が伊勢・鳥羽方面に向かう。沿線には加太越えや多気の櫛田川橋梁、 池の浦シーサイドと好ポイントが点在して撮影地には事欠かない。 また、車両をアップで撮っても、運が良ければ方向幕には「修学旅行」の文字。関西鉄ち ゃんに狙いごろのこの列車は、155系の「ひので」「きぼう」も、黄色とオレンジの167系も知らない私の世代には、まさに生ける昭和の面影であった。
6月の運転は梅雨シーズンということで天候に二の足を踏むことも多かったが、晴れれば紀勢貨物の朝練と掛け持ちして効率よく撮影を楽しめた。 この日も朝 はイセカシで霧にやられ、三野瀬−船津までDDを追っ掛けた後の帰り掛けに加太の築堤にやってきた。蒸機時代から有名な午前順光のインカーブ側アングル も悪くないけれど、午後側のアウトカーブ見下ろしもなかなかカッコイイ。35判換算200oくらいの長さがないと構図がまとまらないため、これまで中判は諦 めていたが今年は新兵器マミヤの300oF5.6ULDを手に入れた。換算で186o相当。これならイケるだろう!
崖の突端に三脚を据えてファインダーを覗くと、タテ構図の中一杯に緑の築堤と弧を描く二条のレールが広がった。KRを詰めたF4も並べてセット完了。14時 過ぎ、盛大なエンジン音とともに2灯のライトが現れる。「来た来た!」 急行型全盛の頃の姿を彷彿とさせるゴッパ・ニッパの雄姿に、レリーズを握る手にも思 わず力が入った。
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