Memorial GALLERY


 2013.04.14

2001.04.14 田立駅 NikonF4s AFNikkor80-200oF2.8 PKR

今月末にしなの鉄道の169系が引退する。これをもって、かつてあれだけ全国各地で見ることのできた湘南色の急行型電車が日本の線路上から消滅することになる。 私がカメラを手にした頃にはとっくに急行列車の全盛期は過ぎ去っており、台形マークを掲げた長編成が日本中を掛け回る姿は本の中でしか見られなかった。だが、 その残党はまだまだ津々浦々のローカル運用に健在で、高校生18きっぱーの旅の相棒として、また四季折々の風景に映える普段着姿の被写体として、よくお世話に なったものだった。

21世紀に入ると、いよいよ原色は神領と宮原の2区に残るのみとなった。その中で注目の列車が、ハイシーズンの週末に運転される「さわやかウォーキング」。中 央西線で、何と3連×3の豪華9連が登板するという夢のような列車となった。特に原型大目玉のT8編成が先頭に立つとその勇姿はまさに国鉄時代。「快速」の 字体が変とか、下回りがグレーとか、Hゴムが黒いとか、小さいことを言ってはイケナイ。我々は御神体と化した被写体を“激X”で仕留めるだけである。

この日は黄砂の影響で遠景はイマイチだったが、T8アタマということでF31氏・さささ氏と下り随一のポイント田立駅先端へ。大きくS字を切って来る列車をバ リ順で撮れる絶好のアングルである。先行の「しなの」で編成長を確認し、マミヤは200o、F4は135o相当でセッティング。間もなく、モーターを唸らせて飛び 込んできたデカ目に、一瞬のタイミングを捉えてシャッターを切った。が、残念! マミヤは若干のタイムラグで切り遅れ、手元にXゴマで残されたのはF4に詰め たPKRのカットだけだった。ま、時にはそんなこともありますわな(汗)。



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