Memorial GALLERY


 2012.11.23

2003.11.23 肥後二見−上田浦 PENTAX67 smcPENTAX165oF2.8 RVP(+1)

今年は初日から雨模様になってしまったが、例年は移動性高気圧に覆われ好天に恵まれることの多い11月末の3連休。この年は、第3セクター転換を来 春に控えた鹿児島南線に「なは」を追った。連休初日の夜、小倉でコサカミ氏と合流し、朝は米ノ津の前田の丘で「なは」を撮影。この秋一番のド快晴 でXを仕留めた我々は、次のターゲット、ナナロク貨物を狙いに肥後二見のSカーブに移動した。

3号線から離れて、漁村の中の細い道をずんずん進む。ミカン畑の手前の駐車スペースに車を置いて、線路脇の小高い丘の斜面に三脚を据えれば、かつ て「はやぶさ」の定番としてにぎわったアングルが目の前に広がる。線路のすぐ横に電柱が立てられて往時のスケールは失われてしまったが、 この天気 ・このアングルで真紅のナナロクが撮れるのなら文句はない。ペンタ165oでアングルを決めた。

白い475系を撮ったりしながら待つことしばし、11時半前、岬の突端を回るように2灯のライトが近付いてきた。 後にコンテナ満載のコキ車を引き連れて ED76が登場。この時期JR九州持ちのカマがことごとく色褪せていただけに、側面の小さい帯が御愛嬌とはいえ、きちんと赤2号の色をした貨物の機関 車は絵的にありがたい存在だった。ナンバーを見ると「ED76 1019」。赤いセントークはロクゴだけじゃねぇぜ! といわんばかりの存在感を見せつけて、 列車はファインダーを走り抜けて行った。あれから9年、肥薩おれんじ鉄道と名前を変えたこの場所で、機会あらばまたEDの貨物列車を撮ってみたい。



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